インドの古語サンスクリット語、योग(ヨーガ)。
日本語では「融合」などと訳されます。
一体何と何の融合のことなんだろう?
紀元前5世紀〜6世紀ごろに盛んになったとみられていますが、様々な学び舎が存在し、多くの修練者がヨーガを行じていました。
その目的は生きる上での苦しみ・悲しみなどからの解放。
ヨーガでは、生き物は生を終えるとまた次の生へと続くと教えられます。
その一つ一つの生の中で、常に苦しみ・悲しみは付きまといます。
その苦しみ・悲しみの本当の原因となるのは一体なんなのか?
そこを追求し本当の意味で克服しようとしたヨーガ行者たち。
あらゆる苦しみ・悲しみは「執着すること」から起こることを知ります。
執着から起こる、分離意識。
そして苦しみが始まります。
ただ、あらゆる事象をそのままに受け止める。
自分自身も、もちろんそのままに。
そして自分が世界を構成する一部として溶け込んでいく。
世界との調和、融合。
その平穏こそ、ヨーガの導く世界なのではないでしょうか。